ケースワークにおける各種アプローチを整理するッ! 第33回 問題101 相談援助の理論と方法

相談援助の理論と方法

はじめに

ソーシャルワーカーが相談援助の場面において、様々な技法やアプローチを用いて支援に携わっています。

今回はそのなかでも、ケースワークにおける代表的なアプローチについて、その内容や特徴を整理して特徴について解説します。

この記事を読めば、これが分かる!

次のアプローチ等の特徴、概要が分かります

  • 機能的アプローチ
  • 反抑圧ソーシャルワーク実践
  • 心理社会的アプローチ
  • 行動変容アプローチ
  • 解決志向アプローチ

参照した文献はこちら

第33回 問題101(社会福祉士国家試験 過去問題)

次のうち,ソーシャルワークにおける機能的アプローチに関する記述として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 クライエントが被っている差別や抑圧に対抗するため,既存の制度や政策を批判し,これらの変革を目指す。

2 クライエントとのコミュニケーションを通じ,クライエントのパーソナリティの変容と環境との機能不全の改善を目指す。

3 クライエントのニーズを機関の機能との関係で明確化し,援助過程の中でクライエントの社会的機能の向上を目指す。

4 クライエントの望ましい行動を増加させ,好ましくない行動を減少させることを目指す。

5 クライエントの問題の解決へのイメージに焦点を当て,問題が解決した状態を実現することにより,クライエントの社会的機能の向上を目指す。

解説

正答:3

選択肢1:誤り

選択肢は、反抑圧ソーシャルワーク実践を指します。

基本的人権の侵害、拡大した貧困、差別等に対抗するため、既存の制度や政策を批判し、これらの変革を目指し、人々のエンパワメントを推進する考え方です。

選択肢2:誤り

選択肢は、心理社会的アプローチに関する記述です。

心理的要因と社会的要因は相互に作用していると捉え、人と環境の変容を目指す考え方です。

選択肢3:正しい

機能的アプローチとは、クライエントの成長を促すために、援助関係や援助の構造、機関の機能を十分に活用することに焦点を当てます。

例えば、脳梗塞の患者がリハビリで機能をある程度回復してから在宅復帰をする際、あらゆる社会資源を活用しつつ、会社で働くことができるような機能を持つための支援を行うようなことです。

 

選択肢4:誤り

選択肢は行動変容アプローチに関する記述です。クライエントの望ましい行動を増加させ、好ましくない行動の減少を目指します。

選択肢5:誤り

解決志向アプローチとは、クライエントの問題解決へのイメージに焦点を当て、そこに近づくためにショートゴールを設定し、小さな変化を促していく手法です。

出典・引用

第33回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)

社会福祉士国家試験、介護福祉士国家試験、精神保健福祉士国家試験:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
社会福祉士国家試験、介護福祉士国家試験、精神保健福祉士国家試験、資格登録、その他社会福祉事業についてのご案内など。

参考文献

 

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