第33回 問題 49
日本の人口に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 「人口推計(2019 年(令和元年)10 月 1 日現在)」(総務省)によると、2019 年の総人口は前年に比べ増加した。
2 「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)」(厚生労働省)によると、2019 年の合計特殊出生率は前年より上昇した。
3 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると、2065 年の平均寿命は男女共に 90 年を超えるとされている。
4 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると、老年(65 歳以上)人口は 2042年にピークを迎え、その後は減少に転じるとされている。
5 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると、2065 年の老年(65 歳以上)人口割合は約 50 %になるとされている。
(注)「国立社会保障・人口問題研究所の推計」とは、「日本の将来推計人口(平成 29年推計)」の出生中位(死亡中位)の仮定の場合を指す。
解説
正答:4
選択肢1:誤り
1 誤り。我が国の総人口は漸減傾向にあります。年間約25~30万人の減少幅で、2008年をピークに人口減少が続いています。
2019年の総人口においても同様で、前年に比べて減少しているため誤りです。
選択肢2:誤り
2 誤り。合計特殊出生率は、戦後右肩下がりで2005年・2006年あたりで底を迎え、その後2015年まで微々たる上昇傾向にありました。
しかし、その後は低下傾向にあり、2019年においても前年より低下しています。よって誤り。
ちなみに、合計特殊出生率とは「一人の女性が一生の間に産むと推定される子どもの数の平均」です。
選択肢3:誤り
3 誤り。
推計によると、2065年の平均寿命は男性は84.95年、女性は91.35年となっており、男性は90年は超えない数値です。よって誤り。
選択肢4:正しい
4 正しい。
推計によると、我が国の老年人口(65歳以上)は2042年にピークを迎え、その後は一貫して減少に転じるとされています。
選択肢5:誤り
5 誤り。
推計によると、老年人口が総人口に占める割合は、2065年には38.4%になるとされていますため、誤りです。
出典・引用
第33回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)
参考文献
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